ISU(国際スケート連盟)のルールからショートトラックスピードスケートのルールを解説
今回は個人レースのルールを解説します。
テクニカルルールは次のULRからダウンロードできます。
(直リンク)ISU SPECIAL REGULATIONS & TECHNICAL RULES
個人競技規則
ショートトラックスピードスケートの個人競技規則はテクニカルルールのRule297の1と2項目に記載があります。
- レースは反時計回りに行われます。
- 前の選手の追い越しはいつでも可能です。アクシデントが発生した場合、追い越される側が不適切な行動をとらない限り、追い越す側の選手の責任になります。
- 周回遅れになった選手はコースの外側に移動し、追い越す選手の妨害をしてはいけません。
- 2周回遅れとなった選手は、レースを終えなければなりません。但し、近くに同様に遅れた選手がいる場合はレースは継続されます。
※2周遅れでレースを終えた選手の記録はNot Finishedの扱いとなります。 - 選手がコントロールできない状態でフィニッシュできなかった場合、レフリーの裁量でフィニッシュを宣言する事があります。
※この場合の記録はNo Timeとなります。 - ブレード(スケートの刃)の先端がフィニッシュラインを通過した時点で完走となります。
反則行為
反則行為の分類
ショートトラックスピードスケートのレース中の違反行為は次の5つに分類されます。違反を行った場合は失格の対象となります。
- オフトラック(OFF-TRACK)
トラック マーキング ブロック(ポイント)の内側をブレードが通った場合。 - インピーディング(IMPEDING)
他の選手に接触し妨害した場合、失格の対象となります。
ブロッキング、チャージング、プッシング、レーンチェンジなどで、他の選手と接触した場合が対象です。 - アシスタンス(ASSISTANCE)
同走のチームメイトなどから、アシストを受けるとアシストを受けた選手、アシストした選手の両方が失格となります。 - キッキングアウト(KICKING OUT)
レース中のどこでもスケートを蹴りだした場合、フィニッシュラインを超えて身体を投げ出すと失格となります。
反則行為の違反コードと詳細
ストレート(第7ブロック~第2ブロックまで)の反則
コード | 内容 |
S1 | ストレートで外側から内側へのレーン変更し接触した場合 |
S2 | ストレートで内側から外側へのレーン変更し接触した場合 |
S3 | ストレートでの腕でブロックした場合 |
S4 | ストレートで腕でプッシングした場合 |
S5 | ストレートで後ろから接触した場合 |
S6 | ストレート終わりで遅れての内側からの追い抜きを行い接触した場合 |
S7 | ストレートでの開閉 |
S8 | ストレートの終わりで内側の選手がレーンを譲らずに接触した場合 |
S9 | ストレートの終わりで外側の選手がスペースを与えずに接触した場合 |
コーナー(第2ブロック~第7ブロックまで)の反則
コード | 内容 |
C1 | コーナーで外側から内側へのレーン変更して接触した場合 |
C2 | コーナーで内側から外側へのレーン変更して接触した場合 |
C3 | コーナーで腕でブロックした場合 |
C4 | コーナーで腕でプッシングした場合 |
C5 | コーナーで後ろから接触した場合 |
スタート(スタートライン~最初のコーナーの第7ブロックまで)の反則
コード | 内容 |
ST1 | スタートで外側から内側へレーン変更して接触した場合 |
ST2 | スタートで内側から外側へレーン変更して接触した場合 |
ST3 | スタートで腕でブロックした場合 |
ST4 | スタートで腕で押した場合。 |
ST5 | スタートで後方から接触した場合 |
ST6 | False Startを行った場合 |
フィニッシュ(最後のブロック~フィニッシュライン)の反則
コード | 内容 |
F1 | フィニッシュ時に外側から内側へレーン変更して接触した場合 |
F2 | フィニッシュ時に内側から外側へレーン変更して接触した場合 |
F3 | フィニッシュ時に腕でブロックした場合 |
F4 | フィニッシュ時に腕で押した場合。 |
F5 | フィニッシュ時に後方から接触した場合 |
F6 | フィニッシュラインでのキッキングアウト |
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